ストッキングとの長い付き合い

仕事柄、ストッキングには人一倍触れてきた気がします。いまはそうした業務からは離れましたが、日々の装いの中でストッキングを選ぶ瞬間には、かつての経験が自然と活きているように思います。

ストッキングというと、職場で履くもの、フォーマルな場面で必要なもの、というイメージを持つ方も多いかもしれません。実際、そういった場面で重宝するアイテムであることは間違いありません。ただ、長年扱ってきた身としては、それだけではないんだよなあ、と感じることもあります。

素材の違いを感じるようになった

若いころは正直なところ、「履ければいい」くらいの感覚でした。でも仕事で様々な製品に触れるうちに、素材によって肌触りがこれほど違うものかと気づかされました。

たとえばナイロンとポリウレタンの配合比率。ほんの数パーセントの違いで、伸縮性や光沢感がずいぶん変わってきます。また、つま先の補強の仕方や、ウエスト部分のゴムの幅なども、履き心地に大きく影響します。

こうした細かい部分に目がいくようになったのは、職業病と言えるかもしれません。でも、そのおかげで自分に合うものを見つけやすくなったのは確かです。

年齢とともに変わる選び方

二十代の頃は、見た目重視で選ぶことが多かったように思います。とにかく脚がきれいに見えるもの、トレンドに合ったデニール数のもの。そういった基準が優先でした。

ところが年齢を重ねるにつれて、「一日履いていても疲れないか」「締め付けがきつすぎないか」といった点を気にするようになりました。見た目ももちろん大切ですが、それと同じくらい、身体への負担を考えるようになったのです。

最近は、サポートタイプのものを選ぶことが増えました。適度な着圧があって、夕方になっても脚がむくみにくい。若いころは「そんなの年配の人が履くもの」なんて思っていましたが、いまではその快適さがありがたく感じます。

季節による使い分け

ストッキングは一年中同じもの、というわけにはいきません。夏場は薄手でムレにくいものを、冬場は少し厚手で保温性のあるものを、と使い分けています。

特に難しいのが季節の変わり目です。九月や十月は、日によって気温差が大きいので、何を履いていくか朝になって迷うことも少なくありません。そんなときは、バッグに予備を一足入れておくようにしています。出先で「やっぱり暑かった」「思ったより冷えた」となったときに、履き替えられると安心です。

長く付き合っていくもの

ストッキングは消耗品ではありますが、自分の体型や好みを知ったうえで選べば、日々の装いをより心地よいものにしてくれます。仕事を離れたいまも、そうした意識は持ち続けています。

派手な話題ではないし、誰かに語るようなことでもないのですが、こうして書き留めておくと、自分の変化もなんとなく見えてくるものです。また何か気づいたことがあれば、ここに書き足していこうと思います。